2025年12月6日 見学
宮城県の古川駅の近くへ宿泊したとき時間が余ったので、手頃な観光地を探していたところ文化財建造物を見つけたので見学へ行ってきました。

最寄駅の「有備館駅」を出ると、すぐ目の前にあります。
岩出山伊達家にゆかりのある建物です。江戸時代の学問所として遺存する最古の建物として、史跡・名勝に指定されています。
文化庁の「国指定文化財等データベース」には建築年代が記載されていませんでした。
なお、公式のホームページには〝現存する有備館の「御改所(主屋)」は、二代宗敏の隠居所として延宝5(1677)年に建てられた可能性が高い建物〟とあります。
ただし、「御改所」は2011年の東日本大震災により倒壊してしまい、復旧工事により再建されました。
附属屋・御改所
雪が積もっていて、趣がありました。


附属屋は撮影禁止になっていました。ほぼ資料的な展示でいっぱいでした。「板の間」の屋根の小屋組はシンプルでしたが、見応えがありました。


御改所は、天井や柱など新築の雰囲気。




茶亭


四畳半の方は躙口ではなく、貴人口が二面あります。この茶室の広さの場合、半畳の畳に炉切されているのが一般的ですが、点前畳の隅炉となっています。そして炉畳が小さ過ぎるような…。床の間は釣床で、亭主床になっているかと思いきや、炉の位置を考えると、亭主がお尻を向ける形になり、違和感です。茶室と言わずに、茶亭となっているのと関係あるかな??

水屋は躙口付きの二畳。台目畳ではなく、全体的に畳のサイズが小さく感じます。「小二畳敷」とあるのは、そういう意味かな?? そして、ここにも同じような小さな炉畳がありました。
茶室は奥深い…。もう少し勉強して、加筆するかも。
庭園
雪景色も良いけど、紅葉や花も見たかったなぁ。冷泉家の桜とか、淀川ツツジが咲くそうです。



余談ですが…
なお、東側に隣接する造酒屋「森民酒造店」の複数の建造物は、登録有形文化財となっています。


